レーザー治療・硝子体内注射|交野市星田北の眼科

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レーザー治療・硝子体内注射

レーザー治療・硝子体内注射|交野市星田北の眼科

レーザー治療

当院では、各種レーザー治療を行っております。

  • 後発白内障のYAGレーザー
  • 網膜剥離のレーザー光凝固術
  • 糖尿病網膜症のレーザー光凝固術
  • 緑内障のレーザー治療

YAGレーザー

白内障手術時に眼内レンズを固定するために残した水晶体の袋の部分に濁りが生じて後発白内障になると、かすみがでて視力が低下してしまいます。後発白内障は白内障手術後の3割程度の方に出る病気です。

後発白内障の治療として、濁りを弾き飛ばすYAGレーザー治療があります。この処置は、目薬麻酔のみで通院で行います。時間は5~15分で終了します。痛みはほとんど無いです。

後発白内障以外に目の病気がなければ、白内障手術直後程度まで視力が回復することが期待できます。一度YAGレーザーによる治療をうけると、ほとんど後発白内障の再発はおきません。ただし、合併症もありますので、眼科専門医の診察・説明をしっかり受けてから、レーザー治療を受けてください。

当院にはYAGレーザーの器械がありますので、「後発白内障かな?」と思われる方は一度ご相談ください。レーザー治療後は基本的には全く通常の生活を続けていただけます。

網膜剥離のレーザー光凝固術

網膜というのは、眼球の壁の内側にある光を感じる膜のことで、カメラでいうフィルムにあたる部分です。この網膜に「さけ目」ができた状態を網膜円孔や網膜裂孔といいます。

網膜のさけ目(網膜円孔・網膜裂孔)を放置すると、そのさけ目から眼内の水が入っていき、網膜が眼球の壁から剥がれて網膜剥離を起こすことがあります。

網膜剥離は失明につながる病気であり、ある程以上度悪化していると、強い痛みを伴う手術が必要となることがあります。網膜にさけ目(網膜円孔・網膜裂孔)ができていても、網膜剥離が無いか、または少ししか網膜剥離を生じていない場合にはレーザー光凝固で治療することができます。当院では、網膜のさけ目(網膜円孔・網膜裂孔)の段階でのレーザー治療を行っております。

レーザー網膜光凝固術は網膜と眼球の壁との間に「やけど」のようなものを作り、膜と眼球の壁を癒着させます。網膜のさけ目の周りの網膜を焼いて眼球の壁と癒着させることにより網膜剥離を防ぎます。

メリット

手術と比べて外来で簡単にできる。検査用のコンタクトレンズを使用し、5~10分ぐらいで終わります。
レーザーがあたる瞬間のみ痛みがありますが、手術に比べると痛みは少ないです。

デメリット

レーザー治療後は基本的には全く通常の生活を続けていただいてよいです。ただし、1週間程度、激しい運動を控えていただくことがあります。飛蚊症・光視症等がある方は一度眼底検査を受けましょう。

糖尿病網膜症のレーザー光凝固術

糖尿病による眼病としては、網膜症・白内障・緑内障・角膜びらんなどがあります。
中でも糖尿病網膜症は失明に至ることも多く、最も心配な糖尿病の眼病です。糖尿病になって5年で40%の人が糖尿病による眼病を起こすともいわれています。

糖尿病は血管がつまっていく病気であり、全身的には心筋梗塞・脳梗塞等を起こすと言われております。目の奥(眼底)にも細い血管が多くあり、この細い血管がつまり網膜に出血や梗塞や腫れ(浮腫)を起こします。
さらに、悪化すると眼内に出血(硝子体出血)・網膜剥離・緑内障等を起こし視力が低下します。

糖尿病網膜症の治療は、しっかりした血糖コントロールを行うことです。しかし、コントロールが良好になる以前の高血糖により網膜の細い血管が傷んでいると、血糖コントロールが良好でも目の中だけで悪循環がおこり、糖尿病網膜症が悪化する場合があります。

その場合は血糖コントロールに加えレーザー光凝固術が必要となります。適切な時期にレーザー光凝固を行うことができない場合など糖尿病網膜症がレーザー光凝固後も悪化するようなら、手術が必要となることもあります。

緑内障のレーザー治療

現在、緑内障の治療はまず眼圧下降の目薬を行います。目薬の治療で眼圧が下がらず緑内障が悪化する方は緑内障手術となります。その手術となる前にできる『レーザー治療』があります。

レーザー治療の内容は房水の主な経路である線維柱帯という部分に、レーザーを照射することにより房水の流れをよくし、房水流出量を増加させ眼圧を下げようとするものです。

このレーザー治療は線維柱帯の有色細胞のみに選択的に照射するレーザーを使用するため、組織の傷みが少なく、安全性の高い治療です。また、反復照射も可能なので何度でも治療を受けることができます。

ただ、レーザー治療の眼圧下降効果は個人差があり、効果が出るまで数ヵ月程度かかる場合や、約30%程度の方では効果が少なく眼圧があまり下がらないとされています。当院では緑内障治療のレーザー装置を導入し、緑内障のレーザー治療を行っております。

緑内障手術は眼への侵襲が強く、手術が成功しても、手術後に異物感や霧視などの見えにくさがでることがあるため、できるだけ目薬の治療などで治療することが望ましいです。それでも緑内障が悪化する場合は、手術する前にレーザー治療をご検討ください。

硝子体注射とは

硝子体注射とは、血管の異常を軽減する作用のある抗VEGF物質を眼の中に注入する注射です。

網膜静脈閉鎖症・糖尿病黄斑浮腫・加齢黄斑変性・近視性脈絡新生血管症といった病気にも効果があることが判明し、治療対象の適応患者さんが増えてきております。

抗VEGF物質の働き

糖尿病黄斑浮腫に対して

網膜の血管から起こる血液成分の漏れを抑え、網膜の浮腫を解消します。

網膜静脈閉鎖症、糖尿病網膜症に対して

血管が詰まり、網膜が酸欠になった時、酸欠のサインの一つとしてVEGF物質が網膜から放出されます。VEGF物質は網膜の新生血管発生や浮腫の原因になるためこれを抑えます。

加齢黄斑変性、近視性脈絡新生血管症に対して

網膜の下に位置する脈絡膜から異常血管を縮小させ、新生血管から起こる血液成分の漏れを抑えます。

硝子体注射の方法

針を刺す前に処置の際雑菌が入らないよう消毒を行います。その後、白目の針を刺しても問題無い箇所に極細の針を刺し、薬を注入します。

注射針は採血で使用するような通常の注射針よりもかなり細いものを使用するため注射後すぐに穴は塞がります。

硝子体注射の問題点

治療効果が短い

効果は1~2ヵ月ほどで切れてしまうため定期的に注射をし効果を持続させないといけないです。

治療費が高い

1回の注射が保険診療3割負担の方で約5万円かかります。

感染症リスク

消毒を丁寧に行うため感染確率は非常に低いですが、注射した箇所から雑菌が眼の中に入り、感染症を引き起こす可能性があります。

注射後の注意点

硝子体注射は、治療後の注意点を十分に守っていただく必要があります。
眼内のへの処置である以上、手術と同じように感染症の危険が伴うため以下の注意点をお守りください。

入浴

手術翌日から首から下の入浴が可能となります。

飲酒

手術当日はアルコールはお控えください。

運動

手術翌日から軽いウォーキングは可能ですが、激しい運動はお控えください。